オピニオン

Leica M10とApo Summicron 50mm F2.0で撮るモノクロ写真とカラー写真の比較

同じ構図で撮影したモノクロ写真とカラー写真を見比べてみると、その間に存在する大きな差を、僕は認めざるを得ませんでした。

それは「」の持つ情報量の多さです。

今回の記事では、Leica M10のBodyにLeica Apo Summicron 50mm F2.0のレンズを組み合わせて撮影を行い「JPEGモノクロ設定で撮って出しのもの」、そして「Rawで撮影したものを現像して調整したもの」を比較していきます。

「色」という情報量

色の持つ情報量は、時に人の印象に大きく影響を与えますが、一方で、その写真の主題や主張を散らかしてしまうような逆効果も生まれます。

上の写真は個人的に2枚目のモノクロ写真が気に入っています。カラーだと青色の上の看板に目が行きますよね。

そういった時、モノクロはシルエットや構図が注視されるので主題を撮影者の意図通りに伝えやすくなります。

この写真の主題は女性のポスターであるため、そこ以外の部分に気を散らしてほしくない。

だからこそモノクロが映えます。

もちろんそれは逆のことを言うことも可能です。

「色」を失う制限の結果、その写真の主張や主題が隠れてしまう、印象が薄くなってしまうケース。

そういった写真に共通していることは「撮ったものx色」で主題が構成されている場合ですね。

上の写真では青白い光で照らされている時代錯誤の固定電話。

色と相まって独特な雰囲気を演出でき、それは僕にとっての意図通りなのですが白黒にした途端、何を言いたいのかわからなくなっている。

カラーを活かす

上の写真は、渋谷で有名なホームレス?のおばさんの写真です。

ちょうど通勤時に道玄坂の道端で眠っておられるところを撮影しました。

モノクロだと、ただの道端で酔いつぶれているおばさん程度の主張になりかねないのですが、一方でカラーの場合は「お願い」の看板と女性の金髪の色のマッチングや、お化粧として塗られている赤いアクセントが如実につたわって、なにかしらの異常性を一層引き立ててくれます。

「カラー」が生きていますよね。

こちらの男性も、カラーのほうが「顔の脂ぎっている表情」を如実に表現でき、酔って、疲れて寝ている男性の姿が一層引き立てられますね。

こちらも赤ちょうちんの色味がアクセントですので、モノクロよりもカラー写真のほうが良さそうです。色味のバランスも最適で、少しタイムスリップした気持ちになりました。

こちらは主張するべきものによってカラーかモノクロなのかが変わってくる写真です。

奥で小銭を確認し自販機で飲み物を買っている様子を主題にしたいのか、それとも自販機の横の落書きを主題としているのか。

その写真で何を訴えたいのか、主題はなにか、その構図を構成しているメインのものはなにか、主題に色が関係しているか。

主題から逃げるな

写真を構成する要素は多岐に渡りますが、その一つの大きな柱が「色」です。

カラーか、モノクロか。

この選択の違いでも、大きくかわる。

写真の本質に触れる瞬間ですね。

あなたの撮った写真の主題はなにか。

一度振り返ってみると面白いかもしれません。

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早乙女まどか
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彼女と僕、そして猫一匹の横濱桜木町での同棲生活を綴ります。写真やグルメ情報中心に生活のちょっとした工夫や日々の何気ない幸せを皆様に伝えていきます。